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ニューヨーク在住日本人アーティスト 北出健二郎さんから聞く「半獣半人」作品の秘密

北出健二郎さんにより作られる羊人間の陶芸作品

kenjiro_kitade_pictbox_interviewニューヨーク・ブルックリンにスタジオを構え、アメリカを始め日本や様々な国で活動されている陶芸家の北出健二郎さん。

北出さんは半獣半人の「羊人間」をコンセプトにした陶芸作品を作られています。

先日、神戸で行われたアートフェア「神戸アートマルシェ」に出展するために来日した北出さんにインタビューする機会を頂きました。

※神戸アートマルシェのウェブサイト

アートを選んだきっかけは何?

―― お久しぶりです!(※インタビュワーのマサと北出さんとは大学時代の友人)。まずは北出さんの来歴について聞かせてください。特にアートの道に進むきっかけは何だったのでしょうか?

北出 小さい頃から絵ばかり描いていましたね。おぼろげながら、幼稚園の頃すでに自分はこういう世界で食べていくんだな、という感覚はあったと思います。

―― 家族でアメリカに移住されたのはいつ頃でしょうか?

北出 自分が小学校の頃ですね。高校くらいになると、勉強、スポーツ、芸術という大別した分野の中で、芸術系の科目で他の生徒より抜き出た成績を残せる事がわかってきて、自然と美術系の大学に進学しようと思いました。

そしてなぜ陶芸?

―― 幼少の頃は絵を描いていたとのことですが、陶芸にシフトしたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか?

北出 はい、確かに大学に入学する時は絵画を学ぼうと思っていたのですが、途中で陶芸の方に興味が変わっていきました。最初に陶芸に触れたのは、実は小学校の時なんです。通っていた小学校は公立校には珍しく陶芸の授業があって、凄く面白かったのを憶えています。

大学2年の頃にたまたま陶芸の授業を選択したのですが、その時に小学校の頃感じた感覚が蘇ってきたんです。粘土は、切ったり貼ったりが直感的に出来きますよね。それが自分的に凄く素直に出来たんです。小学校の時に授業で習った「紐作り」という基礎的なテクニックがあるのですが、大学生になってから使っても凄くしっくりきて自分に合っているなと思いました。そのテクニックは今でも作品の制作に使っています。

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北出健二郎 LITTLE BOY & FAT MAN 2

羊モチーフにどうやってたどり着いたのですか?

―― 北出さんは羊をモチーフにした作品を多く発表されていますが、その背景には何があるのでしょうか?

北出 大学の授業で作品における「ファンクショナル(機能的)」と「ノンファンクショナル(非機能的)」の線引きをいかに取り払うか、というような事を学びました。とても勉強にはなったのですが、一時期わくわくする作品を作るよりも、機能的や非機能的などの線引きをどうするのかというような概念に囚われていた時がありました。大学の課題や自分なりにも機能的という観点から器を作りましたが、つまらないし、しっくりこない。

―― その状態からどのように羊モチーフに気づいたのですか?

悩みながらも、セルフポートレートのような作品を作り始めるのですが、その頃、自分はアフロヘアーにしていたんですよ。それで、アフロヘアーのfluffy(フワフワした)なイメージから着想して、他に何かフワフワしたモチーフが無いかと考えたところ、羊のモチーフに辿り着いたんです。

アフロ!?ですか・・・

―― 羊は髪型からきているんですね(笑)

北出 はい。でも、羊について調べ始めると、羊の持つ社会性みたいなものに気づきました。過去の歴史の中でも羊を取り巻く物語がたくさんあったりですね。例えば、人間が一番最初に家畜にした動物が羊であるとか。

また、当時はクローン羊がニュースで話題になっていた時期でもありました。また、普段ぼくらは漢字を使っていますが、羊というシンボルを内包した漢字も多いですよね。太平洋の「洋」とか。

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北出健二郎 Ever Onward

羊は身の回りにたくさんあるモチーフだった!

―― そのとおりですね。

はい。よく考えてみると、羊から様々なテーマに展開できる事に気がついて、今後、自分の作品で取り組むテーマとして非常にやり甲斐があるなと気づいたんです。

次回は北出さんの住むニューヨークについてのお話や、今後の活動方針などをお聞きします!

 

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